映画「蝉しぐれ」をCATVで見た。
いやー、泣いたよ。 もうね、切なくて切なくて、あれこそ正に日本の耽美だね。 恋焦がれる想い、ままならない思い、耐え忍んでもかなえられることのない想い。それらすべてが胸の内に秘められて、最期の最期まで吐露されずに、やっぱり二人はすれ違っていく。 感情を抑えて抑えて、決して昂ぶることなく、想いが深まって深まって、自然にあふれ出てくるような。 これはもう日本人にしか表現のできない領域だなぁって。 感情や自己主張を表に出すことが苦手な日本人。 規律や習慣に縛られて没個性的な日本人。 個よりも和を重んじる日本人。 良くも悪しくも、日本人ならではの感性ってものがある。 自分の背景にある文化的なバックボーン、物の見方、感じ方、そういったものはもう否定のしようがない。 日本人として、日本人の感性で、物事をしっかりと感じられる。それがあるからこそ、異文化を感じる新鮮さ、驚き、喜びもある。 自分の立脚点を大切にしていきたいね。
by taromiles
| 2007-04-09 15:56
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